イカゲームは何故流行ってるのか
イカゲームはなぜこんなに流行ってるか
1。キャラクターに感情移入しやすい、同質感を感じる。
2。ゲームは目的ではなく手段。
3。子供遊びという簡単なルールでネットでMEMEとして使いやすい。
4。今の貧富格差の現実を取り上げてる。
などなど
1についてはまず構成が上手い。
1話の衝撃からゲームは中止され生活に戻ったところでなぜあの人たちがゲーム参加しなければならないかその裏話を2話全体でちゃんと語る。
主人公のギフンは1話だけ見ると母親に頼って情けない生活をしてるキャラに見えるけど職場で同僚の死を目撃、助けよとしたことでリストラされ、その後自営業もやったみたけど全て失敗。
今は情けないかもしれないけど彼の過去をただただ非難ばかりすることは出来ない。
(ゲームの中止なくやり続ける中で回想シーンで見せたらここまでの評価はもらえなかったと思う。)
ギフン以外のキャラにもなぜお金が必要かを見せてメインキャラについてはゲームで買って欲しい気持ちにさせる。
6話はさらにそのキャラに感情移入した視聴者を当惑させる。一番良いのは主人公であるギフンの感情をどん底まで落とす。そこでギフンではなく自分がその場で生き残るためには何が出来たかを考えさせる。それがどん底まで落ちたギフンだけどその彼を見守る立場にする。
2についてはこのドラマの目的をもっと明確にさせる。
よくデスゲームジャンルは主人公がゲームに入ると特別な能力を発揮してゲームの勝利するのがジャンルの目的に見える。イカゲームのゲームは各キャラクター性を見せる手段であることで視聴者さんがゲームの複雑な構造を理解する必要なくキャラクターの行動や感情を追っかけて見れるようにする。これが今までのデスゲームとの差別であり流行りの大前提にもなってます。
3、4については書いたそのままです。手軽く真似できるゲームはtictokをはじめネットに上げられ、その流行りから外れたくない人たちがついつい動画をUP。ネットでは「有名だから有名」という話があるように手軽くMEMEの立場を取ることができることで自発的な宣伝ができる。
これ以外にも流行りの理由は美術、音楽、芝居などいろんな理由があると思いますが日本でアニメーションを制作する立場から観たイカゲームは今の日本の脚本であんまり見えてない共感できる主人公の堕ちがきちんと絵描かれてシナリオの穴とか無理ありの設定があるにも関わらず1話から9話までずっと一気に観ることができた。